高齢者を狙った、オレオレ詐欺や振り込め詐欺といったいわゆる「ニセ電話詐欺」が多発しています。福岡県では令和元年中の「ニセ電話詐欺」被害者は65歳以上の高齢者が約7割となっています。
犯行の手口を知り、ご家族でよく話合い騙されないようにすることが重要です。

キャッシュカードを狙った手口が増加

詐欺師は言葉巧みに誘導します。暗証番号記載のメモやキャッシュカードを封筒などに入れさせ受け取ります。
その言葉の中には詐欺師の使う「キーワード」がありその言葉を覚えておけば冷静に対応することができます。
一度電話を切り、警察や家族に相談することで未然に防げる可能性が高まります。

「キーワード」

警察官/百貨店/役所の職員 を名乗って電話をかけてきます

・詐欺グループを捕まえた
・リストにあなたの名前がある
・あなたのカードが不正利用されている
・カードの暗証番号教えて
・保険料の還付があるので口座に振り込む
・受け取るにはカードを新しくする必要がある

これらの電話の後に、犯人が訪問し封筒を受け取ります。
犯人はキャッシュカードなどを手に入れた後に、コンビニなどのATMで出金するのです。

事例①百貨店かたり、キャッシュカード受け取り

被害者方に百貨店従業員を名乗る男から「貴方のカードを使って不正に買い物がされました。A銀行に電話してください。」等と電話がありその後、被害者が電話したA銀行職員を名乗る者から「貴方のキャッシュカードを替える必要がありますので取りに行きます」などと言われ、被害者宅を訪れた男にキャッシュカード2枚を手渡した。

事例②役所職員かたり、振り込め詐欺

被害者方に健康保険課職員を名乗る者から電話があり、「国民健康保険の還付金があり、返還手続きをしたいので、お持ちの銀行口座を教えてほしい」等と連絡があった。
その後、銀行員を名乗る者から電話で「近所のATMで手続きができるので向かってください。」と言われ近所のスーパーマーケットのATMについた。

銀行員を名乗る者から携帯電話に連絡があり
「私の言うとおりにATMを操作してください」と言われ指示通りに指定された口座に50万円を振り込みだまし取られた

対策

■電話がかかってきた場合

・あやしい「キーワード」がでてきたら。「わかりません」とすぐに電話を切り無視する
・電話で「お金」の話はすべて詐欺、「わかりません」とすぐに電話を切り無視する
・つられて返事をしない、すぐに契約しない
・少しでも違和感、心配を感じたらすぐに警察に相談する

■電子メールが携帯電話やパソコンに届いた場合

・心あたりのないメールやSMSは開かず、無視する。
・魅力的な内容であっても記載されたリンクを容易に開かない

#9110

警察の相談専用電話「#9110」をご存知ですか。
警察では事件や事故に至っていなくても暮らしの安全に関する相談を受け付ける電話番号があります。不審な電話やメールなどを受けた際は「#9110」に相談しましょう。