今回の空き巣被害に思うこと
留守が事前に分かれば侵入計画が立てやすい。
先日、ボクシング世界戦で皆が熱狂して応援しているとき・・・そのとき、リングに上がっている選手の自宅に「空き巣」が侵入していた。
もちろん、お金持ちであることは予想できます。警備システム(警備会社)も契約していたとのこと。有名な選手なので世界戦の日時などは世界中の人が知っているため犯行の計画が立てやすいのがわかります。
泥棒も警備システムが設置されていることや、契約している警備会社、警備員がどこから現場に来るか(到着に必要な時間)、交番(警察)の場所などは事前に調査していることが予想されます。
玄関のドアをこじ開けて侵入するという大胆な侵入方法なので、警備システムが反応することや警備員がくることはわかっていたのでしょう。あらかじめ警備員が駆けつける時間と余裕時間を計算して最短時間で犯行を終わらせ逃走。用意周到に計画を立てたことがわかります。
このような被害は警備会社でも警備システムを使用し、防ぐことは困難であったと感じます。防ぐ方法は警備員を現場に配置(常駐)して警戒するしかないと考えます。一般の人ではこの対応は多額の費用がかかりできません。
あとは信頼できる方に留守番をお願いすることです。
留守がわかる
一般人でも留守がわかってしまうことがあります。
お葬式
現在では家族が斎場などに宿泊する場合が多く、この間は自宅は留守となります。新聞や地域情報誌に掲載されることがある訃報。葬儀の時間や喪主の名前、住所まで掲載されることがあるため、泥棒としては容易に留守であることがわかります。
現在は少なくなってきましたが玄関に「忌中」札を貼ることがあります。これは空き巣がねらう目安となり見かけなくなりました。
SNS
「温泉なう」「ハワイなう」「〇日まで家族旅行中!」など
写真などで場所が特定できる投稿や居場所を伝える投稿は留守がバレバレです。(旅行の予定を投稿するのもNG)
帰ってきてから投稿しましょう。あと、長期不在の場合は新聞は休止します。郵便ポストに新聞があふれていたら留守ですよね。
スマートフォンで確認
スマートフォンの地図アプリで自宅を確認したことがありますか。
住所を入力すると写真で表示されます。そこには家の詳細な形状や植木の状態、周りの環境などがそこにいるかのようにわかります。「空き巣」にとってもこの機能は便利なのです。狙う地域を下見します。
実際に現場に到着すると、留守宅を探しますが確認する方法としては「インターフォンを押してみる」ことが多いと統計的に知られています。
インターフォンは録画機能付きに変更しましょう。最近、知らない人がインターフォンを押していませんか。
最後に
多くの泥棒は防犯意識の低い家をねらい(侵入しやすそう)、家人が留守でこっそり侵入して短時間で犯行を終え、さっさと逃げたい。というのが心理だと思います。
この場合は、泥棒の下見の段階でこの家は防犯意識が高いからやめておこうと思わせることが重要になります。セキュリティシステムの設置(防犯ステッカーも効果あり)や敷地内の手入れなど「簡単に侵入できないな」「他の家とはなにか違うぞ」と思わせることが重要です。
しかし今回の「空き巣」被害は侵入をすぐに検知されることを知っていながら犯行に及ぶ大胆な犯行です。これは、侵入するとかならず金目になるものがある、もしくはその場所を知っているということが考えられる一般的ではない犯行と推測します。
筆者もボクシングファンであり、このような犯行が実際に起きることにびっくりしたことと、一刻も早く犯人が検挙されることを願っております。